ねこ背が気になるんだけど、やっぱり背中を反らす背筋運動が効果的なのかな?そもそも自分がどのくらいねこ背なのかもわからないし・・
ねこ背=背筋運動という考えはやめておいた方がいいです!
なぜなら現代人に多いねこ背は「反り腰」が隠れているからです。
なぜ現代人にねこ背反り腰が多いのか、原因と改善方法を詳しく解説していきます!
- ねこ背についての誤解が解ける
- 現代人にねこ背反り腰が多い理由がわかる
- ねこ背反り腰改善のエクササイズを習得
- 当ブログ管理人
- パーソナルトレーナー
- 埼玉県草加市を中心に活動中
- トレーナー向けセミナーやアカデミーを実施
ねこ背についての誤解
ねこ背は背中は丸まっていない
ねこ背というと背中全体が丸まっていると誤解されている方が多いです。
しかし実際は首(頚椎)と胸の背骨(胸椎)の境目の部分だけが極端に丸まっており、胸の背骨の下側から腰の背骨(腰椎)は反ってしまっている方がほとんどです。
ねこ背=背筋運動はかえって悪化させる
ねこ背のために背筋のような腰を反らせる運動をやっている方が多いですが、これもかえってねこ背を悪化させます。
なぜなら腰を反る運動は腰椎を反らせる運動で、腰はむしろ反ってしまっている人が多いので逆効果ということです。
逆に背骨全体を丸める運動が効果的です。
ねこ背は意識しても治らない
「ねこ背が気になって普段から姿勢を意識してます!」という方がいますが、残念ながらこれも無意味です。
なぜなら、姿勢は脳の無意識な部分でコントロールされており、視覚・前庭感覚(バランス等)・体の感覚などの情報をもとに作られますので、意識して姿勢を正している時と全く違う部分が使われているからです。
意識して良い姿勢を作ってもせいぜい30分くらいが限界ですよね。
現代人のねこ背に反り腰が多い理由
デジタルデバイスの利用
スマホやパソコンの画面を見過ぎると光の刺激によって交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、「闘争逃走本反応」が起こり、緊急事態でもないのに反り腰のような姿勢になってしまいます。
そこから反り腰だけどスマホの画面を見るために頭だけ前に出る姿勢をとります。ねこ背反り腰の完成です。
座っている時間が長い
「動くこと」はさまざまな感覚を活性化します。
しかし現代人はあまりにも動かないので、体の感覚が鈍くなり、自分の体がどうなっているのかわからない状態です。
そのような状態ではねこ背改善はおろか、転倒や怪我のリスクも高まります。
ねこ背改善には運動習慣が非常に重要です。
満員電車などのストレスが多い
現代のようにパーソナルスペースが少なくストレス過多になってしまうと、交感神経が優位になって反り腰になってしまいます。
バランスの悪い食事
食の西洋化によって、腸内環境を悪くする食事が当たり前になってしまっています。
腸内環境が悪いと自律神経が乱れ、交感神経が優位になって反り腰になってしまいます。
ヒールなど足に合わない靴を履いている
ヒールなど踵が高い靴をはいていると重心が前にずれていきます。
そうすると前に倒れないように背中の筋肉を過剰に使ってバランスを取ろうとします。
当然背中の筋肉が過剰に使われると反り腰になってしまいます。
またヒールはふくらはぎやももの前の張りにつながります。
さまざまなストレスによって自律神経が乱れる
交感神経によって『闘争逃走反応』が起こり腰が反る
腰は反るけどスマホの画面を見るために頭だけ前に出てくる
座っている時間が長く、姿勢をコントロールしている脳への刺激が少なくなる
頭が前に出て腰だけ反っている『ねこ背反り腰』の完成
ねこ背反り腰改善のエクササイズ
4スタンスストレッチ
ねこ背反り腰に関わる『広背筋』のストレッチです。
脇腹から腰のあたりにストレッチを感じたらそのまま1分間ゆっくり呼吸
キャット&カウ
反り腰を防ぐ腹筋(内腹斜筋・腹横筋)のエクササイズです。
・この状態で1分間ゆっくり呼吸
・腹筋の収縮を感じるまで息を吐いてあげると完璧
・体重が後ろにいかないように注意
ネックエクステンション
腰をそらさずに頭の位置を修正するエクササイズです。
・顎が上がりすぎないように注意
・首と胸の境目に収縮感があれば完璧
まとめ
『ねこ背反り腰』を改善するには背筋運動ではないことがわかっていただけたかと思います。
改善するためにはストレスマネジメントをして自律神経を整えたり、食事のバランスを見直したり、運動習慣をつけることが大切です。
また、私が普段パーソナルトレーニングでおこなっている『ねこ背反り腰改善エクササイズ』も紹介しました。
ぜひチャレンジしてみてください!
コメント